カラマーゾフの兄弟

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zoom RSS 神戸博 日本貿易産業博覧会 昭和25(1950)年 について

<<   作成日時 : 2016/01/27 16:16   >>

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先日の王子動物園の前身を調べていた際、
昭和25年に開催された神戸博について興味を持った。
ネットで調べてみたものの、
具体的にどういうものであったかについて中々
知りたい情報は得られなかった。
そんななか
この博覧会についての書籍が見つかった。
詳細は『日本貿易産業博覽會神戸博會誌』を閲覧すれば、
どのような催し物であったかがよくわかる。
実に詳しく書かれている。
興味のある方はぜひご覧あれ。

ここでは雰囲気を感じて頂ければと思い、ちょっと抜粋してみた。
まず全体の地図が下記の通り。
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子供の楽園(今の遊園地)と野外劇場が会場の中心部にあるのがわかる。
この会場の入り口は今の王子動物園と同じ。
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こうして見ると、王子動物園の獣舎は
神戸博のパビリオン跡に設営されているのがわかる。
なにゆえ王子動物園の中に遊園地が?という疑問は
このマップを見るとよく理解できる。
博覧会ありきで作られ、残っているからと言える。
もともと保存する予定で作られたのかも知れませんが・・・。

ちょうど上空から撮った写真がある。
これを見ると本当にどういうものであったかがよくわかる。
場所は全体図の赤枠部分。
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画面左下に神戸文学館のチャペルが見える。
観光の館で、瀬戸内海館として使用されている。
少し視線を上に向けるとプールが見える。
王子プールだ。
高校生の頃、夏休みはほぼ毎日通っていた。
神戸博の際に作られているが、その経緯を知ってビックリした。
この神戸博、会場の規模も広範で、また遊園地を始め、
パビリオンの数々・・・と施設が多い。
火災があった場合にどう対処するか?
戦争が終わって5年後の昭和25年である。
防火施設の必要性から、ここにできた。
博覧会後にも継続して使用できるようにということで
このプールが作られている。
王子プール設営にあたって、そのような経緯があるとは知らなかった。
なるほどなぁ〜と感じ入った次第。

次は遊園地のある中央部分(赤枠)
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画面中央が今の遊園地のある場所。
その左横に野外劇場が見える。
遊園地の後方にある建物。
私の記憶が正しければ昭和50年代にもまだあったように思う。
神戸博では文化の館となっている。
工事前の神戸文学館のチャペル。
空襲で屋根がとんでいる。
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ここで動画を切り取ったチャペルの写真を載せているけれど、
この写真とほぼ同じような状態であるといえる。

各パビリオン(施設)の写真をいくつか。
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子供の楽園(今の遊園地)設営中の写真。
中央にあるのが飛行塔。
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営業中の飛行塔。
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プール設営中の写真。
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野外劇場。
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この野外劇場。
子供の頃、動物園に行った際は特に催し物などはなく、
ただそこにある、といった感じだった。
コンクリート製の長いすだったか、そこに座ってお弁当を食べたりしていた。
また子供達がステージに上がって遊んだりしていた。
以下のスケジュール表を見ると
野外劇場は会期中毎日使用されていた。
往年のほぼ役目を終えた感じの野外劇場しか知らない私にとっては
かつて大活躍していた姿は意外だった。
淡谷のり子やバタヤンこと田端義夫など有名人も参加している。
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歌謡や芸能以外にもレスリングや柔道大会なども実施されている。
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神戸祭のコンクールなども行われている。
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プールでの一枚。リモート(無線)で操縦の神戸博丸とある。
背景の建物は世界館。
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左は世界館、中央奥にあるのが生産の館。
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このように見てみると、ミニポートピア'81のような感じがする。
背景を知ると、すごい力の入った博覧会だったような気がする。
当時、横浜でも博覧会があり、こういった催し物はそこそこあったもよう。
神戸市史に書いていたように思うけど、この神戸博は赤字だった。
赤字の返済に約十年近くかかったらしく、
その反省から以降神戸市で博覧会は開かれなくなった。
ポートピア'81までは封印されていた。

思ったより集客が伸び悩んだ一因として、
西宮市であったアメリカ博があげられている。
同時期にアメリカ博という博覧会が西宮市で開催されていた。
今の西宮ガーデンズ(旧西宮球場)であった。
大阪、京都、奈良のお客さんを神戸に呼び込もうとアピールしても、
その途中にある西宮のアメリカ博に取られてしまったとある。

アメリカ博で検索をかけてみると、
いきなり西宮市のホームページがヒットする。
詳細に書かれている。
戦後、人々がアメリカ文化に傾倒していった背景を考えると、
「アメリカとは何か?どうして繁栄していったのか?」
まだ貧しかった時代、
アメリカの進化した生活や文化にふれたいと思うのは自然の理といえる。
『2時間のアメリカ旅行』(アメリカ博のキャッチコピー)などど言われると、
海外旅行もままならない時代、
どちらか一方を選べと言われると、私ならアメリカ博に行ったと思う。

神戸市のホームページには、
このアメリカ博のように神戸博を扱った資料のページはないに等しい。
もう神戸博には触れてくれるなといわんばかりの資料の少なさに対し、
一方のアメリカ博は、西宮の誇りというか、
寄ってらっしゃい、見てらっしゃいといった感じで
「見て!見て!」と資料を公開している。
このアメリカ博は集客も含め大成功だった。

王子動物園、過去にこういう催し物があったことを知って
訪ねると、また感慨深いものがあるように思います。

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