カラマーゾフの兄弟

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zoom RSS 高架下の立ちんぼ

<<   作成日時 : 2017/07/06 20:40   >>

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前回文末に新川に立ちんぼの売春婦がいたと書きました。

そもそものきっかけは賀川豊彦氏関連の書物を読んでいてその存在を知りました。
当時彼等はキリスト教普及のため辻説法をしていて、夜になると辺りは暗くなるため電灯に電球を自腹でつけたようです。高架下などに電球をつけるも、翌日や翌々日には取り付けた電球が割られたり、無くなったりした模様。
いったい誰がこんないたずらをするのか?悪ガキ連中がいたずら目的でやっているのか?と見張ったところ、犯人はそうではなく、立ちんぼをしていた女性たちが電球に石を投げつけて割ったそうです。
なぜそういった売春婦が電球を割るのか?明かりがあると自分の顔がハッキリと見えてしまって商売にならないから、電球を割って、辺りを暗くしたそうです。読んでビックリしました。もちろん売春婦だけでなく、その近くには見張り役の旦那がいたそうですが。それが高架下に多かったようです。
私は高架の北側に住んでいましたが、まさかあの高架下で昔そういうことがあったということが信じられません。私が生まれた頃にはそういう商売をする女性はいなかったからです。

下記は参考ながら昭和2年の神戸又新(ゆうしん)日報の記事です。
画像

「新川の改革」1927(昭和2)年11月15日夕刊 神戸又新日報


鉄道高架線の工事から
新川へ新川へと流る

神戸名物暗に咲く花---をどうする
彼らはそれを一つの職業と考えている


◇賀川豊彦氏の『死線を越えて』によって、新川細民街が、世に紹介されてから早数年たったが、この街は依然として犯罪の街であり毒の花咲く暗黒のちまたである。
◇北垣署長は、葺合署へ赴任以来新川細民街の改革に腐心しているが何分神戸の癌と言はれている街のこと、そう一朝一夕には改革はできない。
◇喧嘩酔っぱらひ、泥棒強談(ごうだん)密淫(みついん)……不良少年のばっこ
。それは毎夜のように新川の暗やみを廻って行われる。葺合署では私服巡査を張り込ませ、たえず特別警戒を行っているが、彼らは巧みに法網をくぐって悪事を働く。
◇殊に最近旗塚通から吾妻通、旭通へかけての、劣等な売春婦の増加はおびただしいもので、夜の九時頃オーバーの襟でも立てて、通うものなら、あちこちの路地からおしろいのお化けに袖をひかれる。
◇哀れなる彼等はわずかに一圓で一夜に客を六、七人もとろうとしている高架鉄道の工事で神戸名物通称鉄道側暗の花が遠からず立ち退かねばならぬ運命を見こして、この神戸の暗黒街新川へ新川へと流れ込んでいくのだ。
◇貧と病苦に闘いながら、生きていく彼等の生活には、涙ぐましいものがあるが、当局としても、この日夜幾何級数的に増えて行く暗の花を黙過することも出来ず何とかして撲滅しようと、その方法に頭を悩ませている。
◇しかし、彼等はそれより外に、生きる道を知らない、貧しさを知れど、働くことを知らない。彼等は淫をひさぐことを一つの職業と考へている。だから子供の母であり、夫の妻であって、平気でこれをやる。その亭主も平気でその媒合(ばいごう)や女房のために見張りの役目までつとめている者もある。警察に捕まれば、疲れた生活の骨休めだと考へている。
◇暗に咲く毒の花……それは彼等にとっては立派な職業であり、信念なのだ。警察がそれを取締っても結局は飯の上の蠅を追うのと同じだ。
◇神戸市でも新川細民街の改革を計画して、新川にコンクリートの住宅を建るそうだが、はたしてこの神戸の癌、新川細民街が明るい街になるか?神戸市当局と葺合署の努力を、またねばならない。

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